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「効果絶大!重文をふん害から防いだピンクの…」
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130608-OYT1T00718.htm「
福岡県大川市と佐賀市を結ぶ国指定重要文化財・筑後川昇開橋(全長507メートル)で、野鳥のふんだらけになって悩みのタネだった手すりが、橋を管理する財団職員のちょっとしたアイデアで美観を誇るようになっている。
鳥を寄せ付けなくなった強力な武器は、長さ500メートルで500円もしないという工事用のナイロン糸。橋は現在修理中で、16日の通行再開を前に財団関係者は「これで安心して観光客を迎えられる」と喜んでいる。
昇開橋の一帯は、付近を飛び交うサギやカモメなどの野鳥が羽を休めるため、アルミ製の手すり(高さ1・2メートル、幅12センチ)がふんで汚れ放題だった。国の重要文化財に指定された2003年から、橋を管理する筑後川昇開橋観光財団の職員がたわしとぞうきんで毎日拭いていた。2人で1〜2時間かかる重労働で、大きな負担になっていた。
財団では対策として、鳥が嫌う塗料や太陽光を反射するCD、針状の鳥よけなどを検討したが、文化財とあって橋に手を加えられず、美観にも配慮しなければならないため、採用は見送られた。行き詰まったある日、職員の野崎祥吉さん(68)が団地暮らしだった20年前、子どもの釣り糸をベランダの手すりの上に張ると、ハトが寄りつかなくなったことを思い出した。
最初は糸を針金で固定することを考えたが、針金は先がとがっていて危ない。試作を重ね、手すりの上に木片の台(長さ15センチ、幅6センチ)を数十メートル間隔で置き、台に長さ10センチほどのねじを立て、それをピンク色のナイロン糸で結ぶ作りに落ち着いた。大勢の観光客が通る橋だけに、糸の色は記念撮影をしても目立たず、鳥には認識できる程度の濃さということでピンクにした。職員が手作業で取りつけ、「総工費」は、材料費と土台の加工費を合わせても約15万円で済んだ。
効果は絶大で、取り付けた3月上旬以降、ふんによる汚れは全くなくなり、掃除は1週間に1回程度に。担当の財団職員は「よほど黄砂が降って汚れない限り、拭かなくていい。これで気持ち良く観光客を迎えられます」と笑顔を見せる。鳥が誤って引っかかる事故もないという。橋は一昨年末、中央の可動桁(長さ24メートル、重さ48トン)を上下させる滑車が故障。修理中で渡れない状態が続いていたが、16日から通行を再開する。
(2013年6月9日21時21分 読売新聞)
」
釣り糸.
68歳の方の試行錯誤の成果.
posted by NOIKE at 22:02
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