2013年10月01日

「卵巣を凍結し活性化治療、早発閉経患者が出産」

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「卵巣を凍結し活性化治療、早発閉経患者が出産」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2019547.html


40歳を前に閉経する「早発閉経」の患者の卵巣を凍結し、卵巣組織を活性化させる治療で、世界で初めて妊娠・出産に成功したと、川崎市の聖マリアンナ医科大学が発表しました。

 聖マリアンナ医科大学の河村和弘准教授らは、患者から取り出して一度凍結した卵巣を解凍した上で、卵子のもとになる細胞を特殊な薬剤で培養し、女性の卵管を覆う膜の下に移植しました。

 この治療を受けた27人のうち、卵子が順調に育った5人で体外受精を行った結果、29歳で治療を受けた女性が妊娠し、去年12月に3250グラムの男の子を出産したということです。

 「卵巣機能が不全になると不妊治療は不可能といわれていたが、お子さんを得る方法の端緒が開かれた」(聖マリアンナ医科大学 石塚文平特任教授)

 「早発閉経」は40歳前に閉経する病気で、国内で10万人以上の患者がいるとみられていて、妊娠、出産はむずかしいとされてきました。

 河村准教授らは、今回の研究を「早発閉経」の患者だけでなく、他の不妊治療で効果が得られなかった不妊の治療にも役立てたいとしています。(01日11:25)





「早発閉経の患者出産…卵巣組織を凍結、細胞培養」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131001-OYT1T00045.htm


卵子が育たず、排卵しないために妊娠・出産が難しい早発閉経の患者の卵巣組織を凍結、独自の手法で組織内の卵子の元になる細胞を活性化して、出産に成功したと聖マリアンナ医科大学(川崎市)などのグループが米科学アカデミー紀要に発表する。


 同大では、早発閉経の患者の卵巣組織の活性化による出産は世界で初めてとしている。

 同大の河村和弘准教授らによると、女性は25歳で早発閉経と診断された。ホルモン治療を受けたが排卵せず、29歳で卵巣を腹腔ふくくう鏡下で取り出す手術を受けた。取り出した卵巣組織をいったん凍結し、患者の体が回復した3か月後に解凍した。1ミリ四方に切った上で、特殊な培養液で卵子の元になる細胞を培養。体内で卵子に育てるために、女性の卵管を覆う膜の下に移植した。その後、採卵し、夫の精子と顕微授精させて妊娠。昨年冬、約3300グラムの元気な男児を出産したという。

(2013年10月1日04時45分 読売新聞)





「早期閉経患者、さらに2人が同じ手法で妊娠」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131001-OYT1T00906.htm


早発閉経患者の卵子の元となる細胞を活性化し、世界で初めて出産に成功したと、聖マリアンナ医科大学(川崎市)の石塚文平特任教授らが1日、東京都内で開いた記者会見で正式に発表し、さらに2人が同じ手法で妊娠していることを明かした。


 早期に閉経した100人近くがすでに待機しているといい、同大以外の3病院でも実施できるよう準備を進めているという。

 同大はまた、加齢で卵巣機能が低下した女性への臨床研究も進めたいとしており、年度内にも日本産科婦人科学会に申請する方針。

 治療の詳細はホームページ(http://www.ivafertility.com/IVA/index.html)に掲載されている。

(2013年10月1日19時12分 読売新聞)



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posted by NOIKE at 20:26 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 医療, 薬, 病院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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