2013年09月13日

「ボイジャー1号、太陽圏離れ未到の星間空間に」

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「ボイジャー1号、太陽圏離れ未到の星間空間に」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130913-OYT1T00388.htm


【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=中島達雄】米航空宇宙局(NASA)は12日、1977年9月に打ち上げた無人探査機ボイジャー1号が昨年8月25日ごろ、人工物として初めて太陽圏を離れて、「星間空間」と呼ばれる未到の領域に入ったとみられると発表した。

 星間空間は恒星と恒星の間の宇宙空間で、水素などのガスやわずかな微粒子が存在するとされている。ボイジャー1号は動力なしで飛んでいるが、そのコンピューターや通信機能には搭載された原子力電池から電力が供給されている。その電池の寿命が尽きる2020年ごろまでは、星間空間がどんな状態なのかを観測してデータを地球に送信できると期待されている。

 惑星探査が目的のボイジャー1号は現在、時速約6万キロ・メートルで太陽から約190億キロ・メートル離れた場所を飛んでいる。太陽圏から離れると、周辺の電子の密度が上昇することがわかっている。米アイオワ大とNASAが昨年10〜11月と今年4〜5月のボイジャー1号周辺の電子密度を解析したところ、両期間とも既に星間空間で予測される電子密度(0・05〜0・22個)に達していた。

 こうしたデータをもとに、太陽圏を離れたのは昨年8月25日ごろと推測できた。この日付は、ボイジャー1号が浴びている宇宙線の量が急上昇した時期とも一致する。研究成果は12日付の米科学誌「サイエンス」に発表された。

(2013年9月13日12時48分 読売新聞)



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2013年06月29日
「ボイジャー1号、数か月後にも太陽圏を脱出」
http://knoike.seesaa.net/article/367869737.html

2012年06月17日
「もうすぐ太陽圏脱出? ボイジャーの周りで宇宙線が急増」
http://knoike.seesaa.net/article/275644329.html

2010年12月14日
「ボイジャー1号、33年かけ太陽系の果てへ」
http://knoike.seesaa.net/article/173343659.html


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posted by NOIKE at 13:37 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 天文, 天体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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