2013年08月21日

「人工降雨装置、都が12年ぶりに稼働」

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「人工降雨装置、都が12年ぶりに稼働」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2006578.html


厳しい暑さが続き、全国的に水不足が心配される中、東京都は貯水率が下がっている奥多摩町のダム周辺で人工的に雨を降らせる装置を12年ぶりに稼働させました。果たして、その成果はどうだったのでしょうか。

 東京都が稼働させたのは、奥多摩町の小河内発煙所と山梨県甲州市の犬切発煙所の2か所にある人工降雨装置です。

 この装置は、雨粒の核となるヨウ化銀を上空に飛ばし、雲の中の水蒸気と結合させて人工的に雨を降らせる仕組みで、こうした装置を動かしているのは全国でも東京都だけです。前回、2001年8月に装置を稼働させた際には、小河内ダム上流で2時間で40ミリほどのまとまった雨が観測されたということです。

 12年ぶりの稼働となった背景には、首都圏に水を供給している利根川水系や多摩川水系のダムの貯水量が平年を大きく下回っていることがあります。

 人工降雨機といえば・・・お隣・中国では北京オリンピックの際などに人工降雨ロケットを頻繁に打ち上げています。

 東京都の人工降雨装置は1966年に開発された年代物で、およそ1800万円かけて小河内ダム周辺に4基設置し、21日はそのうちの2基を動かすのです。そして、大勢の見物客が見守る中、装置のふたが開きました。ここから煙が出て、上空の雲へと送られていきます。上空には、人工で雨を降らせるためには好条件という雲が立ちこめています。およそ30分後、少し離れた山の上空には薄日が差していますが、小河内ダムの周辺には大粒の雨が降ったのです。

 一方で雨雲レーダーを見ると、装置を動かす前からダムの周辺を雨雲が通過しているのがわかります。そもそも、人工降雨装置の効果は科学的に実証されていないと指摘する専門家もいますが・・・

 「午後2時10分ごろに降った雨はちょっとさすがに早いかなと 。発煙して1時間たって大きな雨粒があったので、それは一つの効果の表れかなと思っている」(東京都水道局 小河内貯水池管理事務所 山本克己所長)

 都はこの装置により「雨の量が5%ほどアップする」としていて、今後も渇水が続くようであれば稼働させたいとしています。(21日17:42)





「ぽつぽつ雨も…都がダムの人工降雨施設を試運転」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130821-OYT1T00898.htm


東京都が水源にしているダムの貯水量が低下しているため、都水道局は21日、小河内おごうちダム(奥多摩町)などにある人工降雨施設の試運転を12年ぶりに行った。

 同施設は、雨粒の核となるヨウ化銀の溶液を気化させて雨雲に送り込み、人工的に降雨を促す仕組みになっている。試運転は、小河内ダムの管理事務所に隣接する「小河内発煙所」と、同ダムから約20キロ離れた上流の山梨県甲州市にある「犬切いぬきり発煙所」で行われた。

 小河内発煙所では同日午後2時頃、職員がスイッチを入れると、ごう音とともに送風機が回り始め、屋根にある煙突の扉が大きく開いた。煙は無色で見えにくいが、同施設を使うと雨量が5%アップするとされ、2001年8月に稼働させた際には50・7ミリの雨量があったという。この日は運転開始から約10分後、ぽつり、ぽつりと雨が降ってきたが、同施設による効果かどうかは不明という。

(2013年8月21日18時43分 読売新聞)



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posted by NOIKE at 20:53 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 科学, 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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