2013年07月19日

「全国初の水上メガソーラー、埼玉で運用開始」

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「全国初の水上メガソーラー、埼玉で運用開始」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5387935.html


広大な土地にソーラーパネルを敷き詰め、太陽光発電を行う「メガソーラー」。再生可能エネルギーの柱として全国で建設が進んでいますが、埼玉県にこれまでとは違う水の上のメガソーラーが誕生しました。いったい、なぜ水の上なのか?全国初の取り組みを取材しました。

 一面にずらりと並んだソーラーパネル。埼玉県桶川市に完成し、19日から運用が始まったメガソーラーです。東京ドームのグラウンド部分に相当する1万2000平方メートルの広さにおよそ4000枚のパネルが並べられ、1年間で120万キロワット(およそ400世帯分)を発電することができますが、これまでのメガソーラーとは、大きな違いがあります。

 ここに並んでいる数千枚のソーラーパネル、実は全て水の上に浮かんでいるんです。全国初の水上メガソーラー。パネルは軽い素材でできた「フロート」の上に乗せられ、そのフロートがアンカーで池の底に固定されているため、台風などの自然災害にも耐えられるといいます。

 「新たな可能性に参画できて意義深いと感じている」(桶川市 小野克典市長)

 でも、なぜ“水の上”なのでしょうか?再生可能エネルギーの柱として期待を集めるメガソーラーは、去年7月、固定価格買取制度が導入されて以降、全国で建設や申請が相次いでいます。しかし、広大な土地を必要とするため、用地不足などの問題が起きていました。そこで浮上したのが“水の上”。今回、メガソーラーが作られたのは、桶川市が所有する工業団地の調整池です。

 「調整池の土地を利用して何かできないかと検討していた」(桶川市 小野克典市長)

 市が水面を年間200万円の使用料で東京都の会社に貸し出し、この会社が事業者として作った電気を東京電力に売却します。年間の売り上げは4000万円を見込んでいます。水面は温度が上がりにくく、発電効率の良さも期待されていて、事業者は今後、他の場所にも広げていくと話します。

 「遊水池やため池ダムなどは無数にあると思っています。今後は20か所、30メガワットは早々に進めていけるのでは」(ウエストエネルギー ソリューション担当者)

 しかし、課題もあります。一つは水位の変化への対応です。ワイヤーで池の底と固定してはいますが、水位が上下することで、パネルを乗せたフロートが動き出して、岸に当たってしまう危険などがあるのです。このため、今回は、パネルの設置を当初予定の半分程度に限定せざるを得ず、水面の広さを十分には活用しきれませんでした。

 また、今後、生き物が多く住む池や湖に設置していくには、生態系への影響を考える必要もあります。

 「事前にどんな生き物がいるかは必ずチェックすべき。国内で事例がないので、設置後にどんな生き物が減ったか増えたかは、確認して結果を公表していただきたい」(日本野鳥の会 葉山政治さん)

 全国初の水上メガソーラー。再生可能エネルギーの選択肢を広げることができるでしょうか。(19日14:18)



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posted by NOIKE at 21:13 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 発電, 蓄電 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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