2013年03月30日

「BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail」の「特別編集版」を観た.うーーーーむーーーー,なーんーだーかー,よくわからーん.ロックに手玉に取られる必然性ってまったくないよねぇ? これって,お話として成立しているのかなぁ? そもそも,この題材は,おもしろいのかなぁ?

Web拍手:


「ブラック・ラグーン(BLACK LAGOON)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%B3

「TOKYO MX *アニメ「BLACK LAGOON」」
http://www.mxtv.co.jp/black_lagoon/


「BLACK LAGOON Roberta's Blood Trail」の,TOKYO MX で放送された「特別編集版」を観た.
3期(25 話から 29 話)という扱いらしい.

「特別編集版」だから端折ってあるのだろうけれど,うーーーーむーーーー,なーんーだーかー,よくわからーん.
いや,「たぶん,こういうことがやりたかったんだろう」というのは想像できるけれども,これって,お話として成立しているのかなぁ?
そもそも,この題材は,おもしろいのかなぁ?
あと,テレビシリーズの最後のほうの,女子高生組長の話って,そんなに引きずるような重たい話?
あんなのよりは,Twins とかロベルタの話とか,バラライカのやけど痕から想像される過去のほうがよっぽど引きずるでしょ.

「ロベルタが精神的に参ってしまったのを若様が苦労しながら助けるお話」にしておいたほうがよかったんじゃないかなぁ?

「特別編集版」で端折ってあるせいなのか,元からずさんなのか知らないけれど,この舞台設定では,ロックのやろうとしていたことは成立しようがないよねぇ?
わかりやすいところだと,たとえば,ダッチはロックの言いなりになる必要ないよねぇ?
ロックはダッチに雇われているわけだし,独自の資金源があるわけでもないので,大したお金は動かない.
いくらお膳立てしてあったって,こんなつまんなくて危ない案件にダッチが乗る理由ってないよねぇ.
むしろ,殴り倒したっていい状況だし.周りを振り回しているわけだから,殺したっていいよね.

序盤の主軸であった「見えない敵」って,結局のところ,どれのこと?
「グレイ・フォックス」は最初の頃は潜んでいたけれど,すぐにバレちゃったよね.
「FARC」だとしたら,ロベルタが FARC のリーダーを殺した時点で,もうチャンもバラライカも動く必要なくなったよねぇ.
結局のところ,「見えない敵」ってグレイ・フォックスのことなのかなぁ?

アヘン畑がバレるのがまずいってことなら,グレイ・フォックスを生かして逃亡させるのを手伝うことないよねぇ.
特にバラライカにとっては恨みの対象なわけだし,ロベルタがグレイ・フォックスを追っているのはわかっているわけだし,ほっとけば自分の手をわずらわせずにクールに片付けられるよねぇ.

グレイ・フォックスをロアナプラ内でつぶすと CIA が怒って本国から何かされるのでまずいってことなんだろうけれど,結局は,デルタ地帯に手引きしたのはロアナプラの人間どもだとわかってしまうだろうし,意味ないよなぁ.

結構たいへんな思いをしながらデルタ地帯に移動したように見えたのだけど,そしたら,ロベルタはどうやって移動したわけ?

復讐や恨みで錯乱しているロベルタが,あんな子供だましで納得して引き下がるものなの?
錯乱しているひとのことを軽く考えすぎじゃないかなぁ?
復讐が原動力になっているひとは,復讐をある程度果たさないと納得しないし,かえって半狂乱になって収集つかなくなるものだぞ.
特に,グレイ・フォックスの親玉は,死んだと思ったのに防弾チョッキでなんともなかったんだし,もうロベルタとしては歯止めがきかないだろう.
本筋がああいうふうに終わるのって気分悪いなー.


結局のところ,「ロックが実はクズで,立場を逆転する話」を描きたかったんだろうけれど,これってこのロアナプラの舞台設定だとどうやったって成立しないよ.
ロックの言いなりになる必要もメリットもないもの.別にロックに弱みを握られているわけでもないし,どちらかというとロックのほうが弱みを握られているわけだし.
ロックは腕っ節が強いわけでもないし,莫大な資金源があるわけでもないし.
ロックを殺してしまえば,物事が簡単に済むじゃん.どのグループに取ってもメリットあるし.
テレビシリーズの最後のほうでも,ロックはメリットよりもどちらかというと危険因子だとわかったわけだし,生かしておく理由がないよねぇ.
「何かおもしろくない」ってだけで殺したっていいわけだし.

なんというか,「オレ,すごい話,思いついちゃった.ロックがみんなを手玉に取る話.うは,オレってすげー,天才!」みたいなバカなシナリオ書きのまぬけさが想像できるのだけど,これって,広江礼威が書いた話なのかなぁ?
企画作り段階で,誰かツッコミいれなかったのかなぁ?
「これって,無理がありすぎますよ」って.


ファビオラの人格とか強さが定まっていないのがちょっと気になった.
海に飛び込んだときに,別に口調が変わる必要ないでしょ.理由もないし.
あとは,強いんだか弱いんだか,よくわからん.
「登場人物の中では,このあたり」っていう位置決めしないのかなぁ?

そういえば,ロベルタの強さも安定していなくて妙な感じだった.
いくらヘロっていても,戦力的にはもうちょっと強いでしょ.


エンディングでロベルタの左腕がなくなっていたけれど,あんなケガしたっけ?
若様に助けられたときには,ボロボロの体ではあっても,ちゃんとしてたよねぇ.

ファビオラがロックにブチ切れて撃つところも,「なんで今頃?」という気分だ.
しかも空砲だし.
撃ち殺しちゃっていいんじゃない?
もはや生かしておくメリットないし.
ダッチもレビィも反撃してこないでしょ.こんなクズ,かばいようがないし,二人にとってこのロックはもはやメリットがなくなって,デメリットが絶大.


テレビシリーズと絵柄が違ってしまっているのは,ある程度は仕方ないのだろうと思うけれど,さすがに,1回分 30分の中でコロコロ人物の見栄えが変わってしまうのはまずいだろー.
わかりやすいところだと,レビィの部屋でレビィとロックと二人で話す場面があるのだけど,顔が違いすぎ.
「女の顔になった」というレベルではなく,輪郭から目鼻立ちから変わってしまって,別人のよう.
「部屋にこの二人しかいない」という条件下だから特定できるけれど,これはまずいだろー.

「トータル・イクリプス」のような画風になったり,Production I.G が作るような画風になったりして,安定していなくて気持ち悪い場面が結構あった.



とりあえず,

「ロックが実はクズで,立場を逆転させてみんなを手球に取る話」は,この舞台設定では成立しようがない.
「ロベルタが精神的に参ってしまったのを若様が苦労しながら助けるお話」にしておいたほうがよかったんじゃないかなぁ?

というのが,私の感想.
「BLACK LAGOON」のクールさが好きなひとは,観ないほうがいいと思う.
シリーズモノでここまで極端に品質が変わるモノは,珍しいと思う.


















==

2013年03月29日
「BLACK LAGOON」を 24 話(最終話)まで観終えた.全体的には,なかなかよかった.でも,19 話から 24 話までの,一時の恋愛感情で敵味方関係を覆して周りを振り回すロックの話は嫌いだ.こんな話で 6 回分も使うなよー.シリーズの最後にもってくるなよー.
http://knoike.seesaa.net/article/353252137.html

2013年03月28日
「BLACK LAGOON」を 18 話まで観た.なかなかよかった.やっぱり,あのシスターは,元々はすごいひとだったわけですね.
http://knoike.seesaa.net/article/353122996.html

2013年03月27日
「BLACK LAGOON」を 12 話まで観た.こういう「敵」と「味方」がハッキリしているお話は好きだわー.ロベルタの話(9 話,10 話)が特によかった.
http://knoike.seesaa.net/article/353017144.html


【マンガ,テレビ,映画の最新記事】
posted by NOIKE at 18:24 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | マンガ,テレビ,映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「BLACK LAGOON」を 4 巻まで読んだ.このあたりは,お話としておもしろい.アニメは原作どおりに作られていたようだ.張のような実力のある人が上に立ってくれていると,下の人たちはいいよねぇ.
Excerpt: 「BLACK LAGOON」を 4 巻まで読んだ. このあたりは,お話としておもしろい. アニメは原作どおりに作られていたようだ. 張のような実力のある人が上に立ってくれていると,下の人たちはいいよ..
Weblog: とり茶
Tracked: 2013-10-03 22:34