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「胆管がん発症拡大、原因は化学物質か」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5077581.html
「
大阪や宮城の印刷所で働く人に「胆管がん」の発症が相次いでいる問題です。厚生労働省が全国の561の事業所を一斉に調べたところ、新たに3つの都県で3人が胆管がんになっていたことが分かりました。そこには、どんな共通点があるのでしょうか。」
今でも息子への思いは、色褪せることはありません。会見に臨んだ母親は、早すぎる息子の死を惜しみました。
「とにかく子どもが亡くなったのが一番残念。生きていれば今年50歳ちょっとすぎ、一生懸命働いてくれていると思う」(死亡した男性の母親)
男性が亡くなったのは5年前のことでした。当時46歳。大阪市内の印刷所におよそ10年間勤務していたといいます。胆管がんでした。
厚生労働省によりますと、男性が働いていた印刷所では現時点で少なくとも12人について胆管がんの発症が確認され、6人がすでに死亡しています。胆管がんは、肝臓と十二指腸をつなぐ胆管に発症するがんです。発症する率は死亡率とともに、高齢になればなるほど高まるといわれています。しかし、問題はこの印刷所に留まりませんでした。
厚生労働省の一斉点検で、これまでに判明していた大阪、宮城のほか、東京や静岡、石川でも新たに3人が胆管がんを発症していたことが分かったのです。これにより、全国で17人、うち8人がすでに死亡しています。
原因は何なのでしょうか。息子を亡くした母親は、印刷所での息子の様子について、こんなことを明かしました。
「使用した機械を洗浄するときに使う液体が作業中に気化する。それを吸ったとき“ふっ”とすると。たぶん記憶を失うような感じだったと思う」(死亡した男性の母親)
原因となった可能性があるのが印刷機の洗浄作業に使う有機溶剤です。厚生労働省は、有機溶剤に入っている「ジクロロメタンとジクロロプロパンについて影響を与えたと考えられる」としています。
「有機溶剤を高濃度に暴露した場合、リスクがあるのではないか」(厚労省の会見)
大阪の印刷所については、作業場が地下にあったうえ、労働安全衛生研究所が過去の作業状況の再現実験を行ったところ、換気が不十分でした。さらに、宮城の印刷所でも窓を閉め切って作業していたことが明らかになりました。厚労省の調査では、有機溶剤を使う494の印刷所のうち8割近くが排気装置を設置していないなど何らかの違反があったといいます。
有機溶剤を使う現場ではどのような注意が必要なのでしょうか。都内にある印刷所を取材しました。この会社では、今回問題となったジクロロメタンが入った有機溶剤を使っていましたが、およそ10年前に使用をやめたといいます。
「以前使っていたものが結構においが強いものですから、目まいがするとか、気持ちが悪くなるとか症状が出た。即、やめることにしました」(東京堂印刷・犬飼武工場長)
この工場では天井を高くしたり、換気装置を設置するなどの対策もとられています。厚労省では原因解明に向け、専門家による疫学調査を行うことを決めたほか相談ダイヤルを設置することにしています。
【職業性胆管がん相談ダイヤル】
■西日本:0120−616−700(12日〜)
■東日本:0120−860−915(13日〜)
(10日20:26)
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2012年06月26日
「胆管がん、宮城の2人が労災申請」
http://knoike.seesaa.net/article/277284140.html
2012年06月12日
「胆管がん、全国の印刷会社を調査へ…新たに患者」
http://knoike.seesaa.net/article/274732755.html
2012年05月19日
「この洗浄液に含まれる化学物質は動物実験でマウスにはがんの発生の増加が確認されているが、人間への影響は少ないとされてきた。」 そういう話か... .
http://knoike.seesaa.net/article/270676830.html
2012年05月18日
「大阪府内にある印刷会社の従業員の間で、胆管にできるがん「胆管がん」を発症して死亡するケースが、極めて高い頻度で起きていることが産業医科大学などのグループの調査でわかりました。」
http://knoike.seesaa.net/article/270562400.html
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