2012年02月07日

「てんかん薬と体質の関係検証へ…副作用防止で」

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「てんかん薬と体質の関係検証へ…副作用防止で」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120205-OYT1T00382.htm?from=rss&ref=rssad



 重い副作用の危険性があるてんかんの治療薬について、患者の体質を調べて、薬を選択する大規模な臨床研究を理化学研究所が始める。


 全国で30以上の病院が参加、1000人の患者を対象に、副作用を防げるかを検証する。一人ひとりの体質に合わせた「オーダーメード医療」につながることが期待される。

 カルバマゼピン(商品名・テグレトール)は、脳の特定の部分からてんかんの発作が始まる「部分発作」の治療薬として、広く使われている。しかし、患者の3%に皮膚や粘膜の発疹である「薬疹」が現れ、薬の服用をやめても症状は改善されず、重症の場合、失明や死亡につながることがあった。

 理研が、カルバマゼピンで薬疹を発症した患者61人の遺伝子を調べたところ、免疫に関係するたんぱく質「ヒト白血球型抗原(HLA)」について、37人がある特定の型を持っていた。この型のHLAを持っていると、薬疹を発症する危険性が9・5倍高まることがわかった。日本人では、約10%がこの型を持っている。

 臨床研究では、病院で検査キットを使って患者の血液からHLAの遺伝子型を調べ、特定の型だった場合、カルバマゼピン以外の治療薬を選択する。東京女子医大病院などが今年1月から研究を開始しており、2年間かけて1000人の患者を調べ、実際に薬疹の発症を減らせるか、検証する。

(2012年2月5日16時17分 読売新聞)



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posted by NOIKE at 04:58 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 医療, 薬, 病院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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