「HD 映画を2秒で受け取れる―NTT など8社、100Gbps 広域 LAN 環境実験に成功」

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「HD 映画を2秒で受け取れる―NTT など8社、100Gbps 広域 LAN 環境実験に成功」
http://japan.internet.com/webtech/20101208/4.html


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NTT、NEC、NTT コミュニケーションズ（NTT Com）、三菱電機、日立製作所、KDDI 研究所、富士通、沖電気工業（OKI）の8社は2010年12月7日、100Gbps のアクセス速度での広域 LAN 環境を実現することに成功した、と発表した。

NTT、NEC、NTT Com、三菱電機、日立、KDDI 研、富士通、OKI の各社は、情報通信研究機構（NICT）の委託に基づいて広域光ネットワーク技術を開発しているが、今回そのプロトタイプ装置を持ち寄り、NICT の実験環境（JGN2plus 光ファイバ）で複数拠点を結んだ波長多重（WDM）実験網を構成、100Gbps（毎秒100ギガビット、現在の100倍）イーサネットを効率的に運ぶ、広域光ネットワークを動作させることに成功した。

今年6月に国際標準となった最新 100Gbit イーサネット（IEEE802.3ba 100GbE）対応技術を用い、デジタルシネマ級の高精細な映像通信や大容量のファイルを、遠隔地とストレスなく交換できる、将来の広域 LAN 環境構築の可能性を、世界で初めて実証したもの。

具体的には、ユーザーによる網アクセスを効率化する技術、網内の波長を有効利用する技術、および、光リンクを高度化する技術を連携させ、WDM 網内の波長資源を仮想化して有効利用することに成功した。

これによりユーザーの要求にあわせて網内の波長資源を動的に割当て、ユーザーとサーバーを1〜10波（1波あたり 10Gbps）で結ぶ。ユーザーは、最新の100GbE インターフェイスで、従来の100倍の速度で光ネットワークにアクセスし、高精細（HD）映画1本相当（ブルーレイディスク１枚分）のデータを、2秒で、エンドツーエンド 500km の広域で転送できるようになる。

JGN2plus は、NICT が運用する、研究開発用の超高速・高機能なテストベッドネットワーク。2008年4月から運用。

今後のネットワークには、さらなる大容量化、高機能化が必要になるが、そのため、中継ノードではなるべく電気信号に変換せずに通信できる光ネットワーク、究極的には、複数のユーザーと遠隔地のサーバーをオンデマンドに波長の束で結び、広域網に遍在する多数の波長を、ユーザーが意識せず効率的に共有できる仮想光網が期待されている。
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