2010年11月18日

「「天使と悪魔」に登場…反物質、瓶閉じこめ成功」

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「「天使と悪魔」に登場…反物質、瓶閉じこめ成功」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101118-OYT1T00185.htm?from=rss&ref=rssad



 日本の理化学研究所など8か国の国際研究チームは、宇宙創成の際にできたとされる「反物質」の一種、反水素原子を瓶の中に閉じこめることに初めて成功した。


 18日の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表する。

 研究チームは、欧州合同原子核研究機関(CERN)の装置を活用。加速器で作った反陽子と陽電子を特殊な瓶に入れて、磁場の中に閉じこめ、電気的な力でゆっくりかきまぜることで反陽子と陽電子1個ずつを結びつけ、反水素原子を生成。余った反陽子と陽電子を取り除き、反水素原子だけを瓶の中に封じ込めた。実験後の計測では、計38個の反水素原子が0・2秒間存在したことを確認した。

 反物質は、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」で、ごく微量でも大規模な爆発を起こす爆弾の材料として登場するが、今回の手法では短時間に消滅してしまい、爆弾に使える量をためるのは不可能という。

(2010年11月18日09時09分 読売新聞)




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