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「母の肺分割、2歳に移植…岡山大病院、世界で初 : ニュース : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)」
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20140925-OYO1T50004.html
「
岡山大病院(岡山市)は24日、2歳9か月の男児に対し、母親の左肺の一部を分割して移植する手術に成功したと発表した。肺として機能する最小単位「区域」に分割して行ったもので、世界初の例だという。2歳9か月での生体肺移植手術も国内最年少という。」
発表によると、男児は埼玉県在住で、4月下旬に肺が硬化し、自発呼吸が困難になる特発性間質性肺炎を発症。人工呼吸器を使っても酸欠になるほど症状が重かったことから、両肺の移植が必要と診断された。
肺は左右で計五つの「肺葉」からなる。移植手術では肺葉のうち「下葉」と呼ばれる部分を使うことが多いが、男児には大きすぎるため、区域単位で移植することになった。
8月31日に行われた手術では、母親から左肺の下葉を摘出。下葉の4区域のうち一つを男児の左肺に、残りを右肺に移植した。男児は9月13日には人工呼吸器を外し、22日には酸素吸入器なしで呼吸できるまで回復したという。
男児は1か月後には退院できる見通しだが、今後、肺の容量が足らないとわかれば、改めて肺移植を検討する。
2014年09月25日 Copyright The Yomiuri Shimbun