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「米大学研究者がヒト細胞からHIVウイルスの根絶に成功、エイズ完治に道。ゲノム編集技術を活用 - Engadget Japanese」
http://japanese.engadget.com/2014/07/22/hiv/
「
今回 Khalili 教授らが「HIV完全駆逐」に用いた手法は、ガイドRNAと酵素を使い特定のDNA配列を切断するゲノム編集技術 (CRISPR/Cas9法)。増殖を抑制するのではなく、感染した免疫細胞のDNA配列からHIVが書き換えた部分を直接切りとって削除することで、細胞レベルでHIV-1ウイルスの影響を完全に消去します。」
もし仮にこの研究を基にした治療法が確立すれば、抗ウイルス剤を一生服用し続けたりウイルスの再活性化を恐れることなく、HIV感染を根治できることになります。
しかしテンプル大学発表にある Khalili 教授のコメントによれば、今回の成功はあくまでも実験室環境で培養した細胞を相手にコンセプトを実証した段階であり、具体的な治療薬への応用にはまだ多くの課題があるとのこと。例としては、まずHIVに感染した細胞すべてにゲノム編集ツール(分子ツール)を届ける手法や、非常に変異しやすいHIVの性質にあわせて患者ごとにターゲットとなるHIVのDNA配列をカスタマイズする必要があることなどを挙げています。