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「大規模なオーロラくっきり、太陽の爆発が影響か」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120125-OYT1T01059.htm?from=tw
ノルウェー北部トロムソ近郊でオーロラ,きたー!
これはすごい.
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人のiPS細胞(新型万能細胞)から、神経細胞に変化する前の細胞を作ってサルの脳に移植し、神経伝達物質ドーパミンを分泌する状態まで成長させることに、京都大iPS細胞研究所の高橋淳・准教授らのグループが成功した。」
移植した細胞は半年間、正常に機能した。霊長類では初の成果で、ドーパミンが不足して発症するパーキンソン病の治療につながると期待される。
グループはまず、人の皮膚細胞から作ったiPS細胞を28〜42日間培養し、神経細胞の前段階の細胞を作製。これらの細胞をパーキンソン病を発症させたカニクイザルの脳に移植した。移植1か月目にMRI(磁気共鳴画像装置)で脳を調べたところ、新たに神経細胞の塊ができていた。半年後にこの塊を取り出し、ドーパミンを合成するたんぱく質ができていることを確認した。
(2012年1月25日17時49分 読売新聞)
米バイオ企業のアドバンスド・セル・テクノロジー社は23日、あらゆる細胞に変化できるES細胞(胚性幹細胞)から作った網膜細胞を、ものがほとんど見えない患者2人に移植して視力を回復させることに成功したと発表した。」
英医学誌ランセットに掲載された。ES細胞を使った治療で効果が論文として報告されたのは初めて。
同社は2010年11月から、ともに網膜に原因があって視力が低下した加齢黄斑変性症の70歳代女性と、スターガート病の50歳代女性に臨床試験を実施。ES細胞から作った網膜色素上皮細胞5万個を、片側の目に移植した。
その結果、70歳代女性はそれまで手の動きしか識別できなかったが、移植の1週間後には指の本数を数えられるようになった。50歳代女性も識別できる文字の数が増えたという。手術から4か月が経過した時点でも、移植した細胞の異常増殖など、安全上の問題は見られないという。同社は、さらに多くの患者で安全性と有効性を確認する。
(2012年1月25日01時23分 読売新聞)
入札過程の不透明さを追及してきた、特許庁システムについてのニュースです。開発が始まって5年が経ちましたが、枝野経済産業大臣は「完成の見込みがない」として、開発プロジェクト自体の中断を決めました。」
「このプロジェクトはこのまま継続した場合、予定どおり完成する見込みがなく、現時点での大臣として大変申し訳なく思っています」(枝野幸男経産相)
日本の産業を支える国家プロジェクトが頓挫しました。特許庁システムの開発プロジェクト。枝野大臣がそのプロジェクトをついに中断することを発表しました。
特許庁システムは、総額260億円をかけて特許権などの出願や審査などを一括して行う巨大システムです。2006年に東芝ソリューションがその「設計・開発」を受注しました。
問題の発端はおととし3月。「NEWS23クロス」の調査報道で、東芝ソリューションが公表されていないはずの入札資料を事前に入手していたことが分かりました。社内のメールでは、「夢の中で手に入れた」と隠語で表現されていましたが、関係者に取材すると・・・
「出元を言いたくない。でも、関係者はどこから手に入れたかはもう明らか。要は、特許庁さんから(手に入れた)」(プロジェクト関係者)
私達の報道を受けて特許庁は、内部調査を実施。情報を漏らした職員を懲戒免職処分としました。不透明な入札で始まったプロジェクト。いつまでたっても完成のメドが立たず、結局、開発プロジェクト自体の中断が決まりました。
なぜ、プロジェクトは頓挫したのでしょうか。特許庁の技術検証委員会は、東芝ソリューションの能力不足を厳しく指摘しています。
「東芝ソリューションのプロジェクト管理能力、設計開発能力が十分ではなかった。東芝ソリューションの担当者が、システムの基本アーキテクチャー(構造)を十分理解できていなかった」(特許庁検証委員会)
最先端技術の特許を持つ多くの企業が加盟する日本知的財産協会。プロジェクト開始から5年もの歳月が経ってからの中断に、衝撃を受けています。
「5年の遅れというのは非常に痛い。いろんな大きな会社が(5年間の)“待ち”の期間を無駄にしてしまった。“じゃあ外国に行こうか”という気になりかねない状況」(日本知的財産協会・早崎泰監事)
今のシステムでは、中国など海外の特許情報を十分に得られないなど、日本の出願者は当分の間、不便を強いられることになります。
「本プロジェクトは中断し、契約および関係法令にのっとり厳正かつ的確に処理すること、以上を指示しました」(枝野幸男経産相)
特許庁は今後、既に東芝ソリューションに支払われた金額などの扱いについて、検討を進める方針です。(24日21:13)
東北大の井上明久学長らが論文を二重投稿していたとされる問題で、同大が設置した調査検討委員会(委員長=有馬朗人・元文相)は24日、二重投稿の存在を認定した。」
検討委は、一部論文で他の研究者の引用論文の巻末への明記がない点などを指摘し、「二重投稿と評せざるを得ないものがある」とした。
井上学長は、1999年に米物理学協会発行の学会誌や、2009年に英国物理学会の学会誌に投稿した論文で、二重投稿があったとし、取り消されている。
(2012年1月24日20時33分 読売新聞)
京都大の戸口田淳也教授らの研究グループが、筋肉などが骨になる希少難病の少年から皮膚細胞の提供を受け、様々な組織の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)をつくって、骨に変化させることに成功した。」
グループは、骨化を抑える初の治療薬の開発を進めており、臨床応用を目指す。これまで患者数の少なさで創薬の研究が進まなかった。iPS細胞の研究進展で、少年は「やっと光が見えた」と期待している。
この難病は「進行性骨化性線維異形成症」(FOP)。傷ついた筋肉、腱
けん
、じん帯が再生する時に激痛を伴いながら骨になる。遺伝子の異常で起き、炎症や痛みを抑える以外の治療薬はない。製薬会社にとっては、国内で約50人という患者の少なさや、患者の筋肉や骨が大量に得られないことなどが治療薬開発の障壁だった。
事態が好転しだしたのは、山中伸弥・京都大教授が開発したiPS細胞の登場がきっかけ。皮膚細胞を提供した少年は、8歳で発症した兵庫県明石市の中学2年生、山本育海
いくみ
君(14)。2008年3月、京大がiPS細胞を使った難病研究に乗り出すことを新聞記事で知り、09年に支援団体「FOP明石」とともに山中教授と戸口田教授らに会い、皮膚片の提供を申し出た。皮膚採取の刺激が骨化を進める恐れもあったが、「早く薬をつくってもらうため」と決意した。
(2012年1月24日09時46分 読売新聞)