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「阪大・微研のマラリアワクチン、子どもに効果」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110813-OYT1T00278.htm?from=rss&ref=rssad
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大阪大微生物病研究所の堀井俊宏教授らが開発したマラリアワクチンは、子ども(6〜10歳)に接種した場合、血液中で病原体のマラリア原虫を攻撃する免疫物質(抗体)を大量に増やすことが、アフリカ・ウガンダで行った臨床試験で確認された。
マラリアで死亡する患者の9割は子どもで占められる。堀井教授らは安全性や効果を確認する試験を行った上で、子どもの発症を防ぐワクチンの世界初の実用化を目指す。
試験は、最大規模のマラリア流行地のウガンダで昨年5月から実施。ワクチンの安全性を確認するために、6〜40歳の140人に接種した。抗体も測ったところ、11歳以上ではほとんど増えなかったが、6〜10歳では、11人中8人で接種前の2・5〜60倍に増えた。
堀井教授らは、来年にも乳幼児(0〜5歳)で安全性と効果を確認する臨床試験をウガンダで始める予定。
11歳以上で抗体が増えないのは、幼少期からの感染の繰り返しで、免疫が反応しなくなったとみられる。
堀井教授は「感染歴の少ない子どもでこれほど抗体が増えたのは朗報。接種と自然感染の相乗作用でより強い効果が期待できる」と話している。
(2011年8月13日14時17分 読売新聞)
」