『Linux』最大の成長分野の1つは組み込み市場だ。組み込み用 Linux ディストリビューションによって、Linux は家電製品から医療機器まであらゆるものに利用されている。
Intel 傘下の Wind River は、組み込み用 Linux ディストリビューションを手がける大手ベンダーの1つだ。
同社は17日、2010年10月に登場した『Wind River Linux 4』プラットフォームのアップデート第2弾『Wind River Linux 4, Update Pack 2』を発表した。今回のアップデートには、各種アプリケーション向けの事前統合型グラフィックス スタックや LAMP (Linux/Apache/MySQL/PHP) スタックが含まれている。
Wind River の Global Linux Product Marketing 担当シニア ディレクタ Nithya Ruff 氏は取材に対し、組み込み機器用の統合型グラフィックスに対する需要が拡大していると述べた。開発者は今回の Wind River Linux アップデートにより、オープンソースの『GTK』(GIMP Tool Kit) および『Qt』フレームワークや、Wind River のプロプライエタリなグラフィックス フレームワーク『Wind River Tilcon Graphics Suite』を利用できるようになる。