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「『Linux 3.0』がリリース、『Xen』ハイパーバイザを搭載」
http://japan.internet.com/webtech/20110723/1.html
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『Linux 3.0』が正式リリースとなった。バージョン番号が2003年以来初めて大きく繰り上がった『Linux』カーネルだが、内容的には番号ほど大きな変化はない。
『Linux 2.6』カーネルが初めてリリースされたのは2003年12月だ。その後、39のメジャーリリースを経て、5月には最新版の『Linux 2.6.39』がリリースとなっている。Linux の生みの親である Linus Torvalds 氏は、続けて『Linux 2.6.40』とすると番号が大きくなりすぎるため、『Linux 3.0』に繰り上げることにした。
Torvalds 氏は、メーリングリストへの投稿で次のように書いている。「バージョン番号の変更に関連して何か大きな機能追加や互換性の欠如があるわけではなく、20年に及ぶ Linux の歴史に敬意を表して、不便なナンバリング方式をやめるだけだ」
また、バージョン3.0への繰り上げによって、他のオープンソースの Linux スタック コンポーネントとの統合に影響が生じることもないとみられる。オープンソース プロジェクトの中には、バージョン番号の繰り上げがバイナリ互換性の変更を意味するところもあるが、Linux 3.0 ではそのようなことはない。
Red Hat の Platform Business Unit でエンジニアリング担当バイスプレジデントを務める Tim Burke 氏は、取材に対して次のように述べた。「カーネルのバージョン番号は、リリースにおける統合要素の観点からみて、それほど大きな影響力を持つものではない。Linus (Torvalds 氏) が念を押したように、これは単に番号の変更にすぎず、機能上の大きな変更ではない」
Linux 3.0 に大きな機能変更はないものの、新機能はいくつかある。数年にわたる延期や議論を経て、ついにメインラインのカーネルに搭載となった主な機能の1つが、『Xen』ハイパーバイザだ。競合する『KVM』ハイパーバイザのほうは、2007年リリースの『Linux 2.6.20』から Linux カーネルに搭載されている。
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