Web拍手:
「手術ミス、「神の手」医師に1億円損賠求め提訴」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110414-OYT1T00182.htm?from=rss&ref=rssad
「死亡患者遺族 「神の手」医師を賠償提訴」
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20110414-OYO1T00221.htm?from=newslist
「
大阪府内の病院で脳腫瘍の摘出手術を受け、約10か月後に死亡した兵庫県姫路市の女性(当時37歳)の遺族が、「執刀医が切除部位を間違い、腫瘍ではなく正常な細胞を摘出したのが死亡につながった」として、手術を執刀した福島孝徳医師(68)と病院に約1億円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
福島医師は米国を拠点に医療活動を行い、国内外で数多くの手術に成功。「神の手を持つ男」としてテレビ番組などでも取り上げられている。13日の第1回口頭弁論では手術ミスを認めたが、死亡との因果関係については争う方針を示した。
訴状によると、女性は大阪脳神経外科病院(豊中市)に入院中の2006年10月に手術を受けたが、福島医師は右脳の腫瘍を除去せず、誤って左脳の健全な細胞を摘出。その結果、女性は全身マヒで寝たきりとなり、腫瘍を摘出することもできないまま約10か月後の07年8月、別の病院で死亡した。
手術は女性が福島医師に依頼して行われた。手術後、病院側は「左右の脳を間違えて正常な方を取ってしまった」と説明。福島医師もミスを認め「初歩的なエラーで、このようなことになりすみません」と記した文書を、女性側に手渡していた。
遺族側は「手術前の診断で腫瘍の進行度は初期とされており、手術で腫瘍が摘出されていれば死亡は回避できた」と主張。福島医師の代理人弁護士は読売新聞の取材に対し、「当初の検査結果より病状は相当進んでいたと思われ、ミスが死亡を招いたわけではない」と反論。同病院の代理人弁護士も「ミスに対する使用者責任は認めるが、腫瘍が摘出されていても死亡を必ず防げたとは言えない」と話している。
(2011年4月14日 読売新聞)」
「左右の脳を間違えて正常な方を取ってしまった」のだとしたら,「難しい手術だから起こってしまったミス」ではなく,「レベルの低い大間違い」だ.
この人って,鍵穴サイズで手術できる人だよねぇ.しかも,そこから生きている細胞と死んでいる細胞をより分けて切り離すことができる人だよねぇ.
あの自分で自分を「福島先生,がんばってます」とかいう独特の日本語表現を使う人だよね.
うーむー,もう70歳近いから歳かー,という理由ではない気がする.そういう急激な衰え方はしないんじゃないかな.
数をこなすために寝不足だったから,という理由でもない気がする.寝不足だからといって,この人は正常な方を切ることはなかろうと思う.
ここからは,私の邪推.
この人は若手を育てるために,自分が執刀医のときに,若手に執刀させていることがある.
この左右取り違え,さらには,正常な部位を切除してしまったのは,本人が執刀していなかったんじゃないかなぁ?
でも,そうだとしても,監督不行届で,しかも不行届の部分が異様にレベルが低い.
裁判としては,手術ミスと死亡とに因果関係が認められるかどうかだねぇ.
実際のところは因果関係はあると思う.
反対側の正常部位を切っちゃったために,本来切るところが切れなくなってしまって,腫瘍が切り出せなくなってしまった.(再手術がすぐにはできない状態になっているのだと思う.)
腫瘍は残り続けるわけで,悪化していくし,正常部位を切除してしまったところを生体は治癒させようとしてエネルギーをそっちに使うわけだし.
この人,いま現在でも,腕前は確かなのかなー?
確かなのだとしたら,請求額を額面通りに払ってしまって,着々と大量の手術をこなしていって欲しい.
もし,訴えのとおりのミスをこの本人がしてしまうほどに急激に衰えてしまっているのだとしたら,とっとと引退して座学指導にあたって欲しい.