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「初の原発地震停止実験へ…中越沖の1・5倍想定」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110110-OYT1T00034.htm?from=rss&ref=rssad
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東京電力は、柏崎刈羽原子力発電所(沸騰水型軽水炉、新潟県柏崎市、刈羽村)の原子炉停止機能が大きな地震の揺れでどこまで正常に働くか、東芝と共同で実証実験することを決めた。
原子炉の安全限界を試す実験は国内初で、今年度中に行う。炉内の核分裂反応を緊急時に止める制御棒などに、震度6強を記録した新潟県中越沖地震の1・5倍の揺れを与える。
東電関係者らによると、核燃料は地震の揺れでたわみ、たわみにバラツキも出る。制御棒は燃料に差し込むことで核分裂を抑える働きがあり、たわみ具合によって入りづらくなる恐れがある。水平方向の強い揺れで耐震実験が行われたことがあったが、コンピューター解析で把握できないたわみを想定した性能面の実験は行われていない。
実験では、核燃料に複雑なたわみやバラツキが出やすいようにした実物の原子炉を再現。これに、東芝が保有する起震台で揺れを加え、大地震に遭った状況を生み出す。制御棒が、炉内に正常に入って緊急停止するかを確かめる。
柏崎刈羽原発は建設時、揺れの瞬間的な強さの指標である最大加速度が最も大きい1号機原子炉建屋で、273ガルに耐えるよう設定されていた。2007年の中越沖地震では制御棒が正常に作動して自動停止したが、想定を大きく上回る680ガルに達していた。
東電は想定の甘さを指摘され、想定を1000ガルに見直し、原子炉建屋などの耐震補強を進めている。実験は、新しい想定が性能面で問題がないかを確かめるよう新潟県が求めていた。
(2011年1月10日09時28分 読売新聞)
」