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「サマーウォーズ」を観た,というか,観せられた.
私の嫌いなタイプのお話だった.
これだけの大人数がいて,マトモな思考力を持った人間が片手で数えられるほどしかいないっつーのは,どういう家族なんだ?
なんというか,いなか家族の悪いところや忌避されるところが前面に押し出されていて,しかもそれがお話の主軸にもなっているので,私には苦痛だった.
あのメガネのおばちゃんは,「よく気がつく,感情に惑わされないで先々のことを考えられる頼りになるおばちゃん」ってことで通っていそうな人だ.
実際には,ズレたことをしていて周りが振り回されるという.
いなか家族にありがち.
他の人たちも,ああでこうで... なーんていう,いなか家族の勘違いさんっぷりについての想像がかけめぐる.
結局のところ,この,自己中心的で自業自得なお話は,何を表したかったのだろう.
なんというか,「図書館戦争」のような,身勝手さしか記憶に残らない.
番宣を観たときは,誠実そうな少年が鼻血を垂らしながら何かに必死に取り組んでいる場面が映ったので,結構,期待していたんだけどなー.
結局,人としてマトモな人は,誕生祝いをされたおばあさんと,カズマくんと,イカ釣り漁船のおっちゃんだけだったんじゃないかな?
どいつもこいつも身勝手に好き勝手なことをやって,他人に後始末をさせて,それを喜ぶ?後味の悪い話だった.
被害甚大だ.
で,おそらく,この身勝手なやつらは,この件で何も学ばず,何も反省することなく,大層な態度で一端の言動をしつつこれからも過ごしていくんだろーなー.
そうか,私は頭のいい人が頭を使わなかったり,頭の使い方を間違えているのを見たり,それに関わったりするのが嫌いなんだ.
この人の映画を観るときは,次からはちょっと警戒して観ることにしよう.
「時をかける少女」のときには大筋に隠れて感じなくなっていたイヤな言動や場面が,この映画になったらなんだか大きくなっている.
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むむ,「サマーウォーズ」がテレビで放送されるのかー.
http://knoike.seesaa.net/article/158445722.html