2010年07月12日

「アホな人間」を「裸の王様」に例えるのは,「裸の王様」に失礼な気がする.

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「裸の王様」は,自力で裸であることに気づいています.
というよりも,それ以前に,「見えない織物」を "見た" 瞬間に,異変に気づいています.
そして,自分がどうしようもない状況下にあって,後戻りできないところにまで来てしまっていることに気づいています.
そして薄ら気づいていた予想通りに,自ら裸でパレードをすることを強行することになってしまったわけです.
しかも,第三者に裸であることを指摘されたあとも,恥ずかし思いをこらえながら,裸のままでパレードを完遂しました.

つまり,「裸の王様」は,自分の不始末に対して,自ら取るべき責任を取っています.
確かに,「バカと,ふさわしい職務に就いていない人には見えない織物」を発注した彼には傲慢な気持ちがあったことでしょう.
しかし,彼は,自分の出した愚かな指示と決定に対して,最後の最後まで責任をもってまっとうしたわけです.

彼のほめられるべきところは,

o 現実をきちんと認識できていたこと

o 少し先のことを予想できていたこと

o 自ら責任を取ったこと

o 裸でパレードをするまで,自分の周辺人物にあたり散らさなかったこと

o 彼が裸であることを外部から端的に指摘してくれた子どもを糾弾しなかったこと

o 過ちに気づいたあとも,一旦,動かしてしまったことに対しては最後まで自分自身で完遂しきったこと

ではないでしょうか.


最近,「アホな人間」を「裸の王様」に例える人が多くいるのですが,私はそれにかなり違和感があります.
例えられている「アホな人間」は,

o 自分が "裸" であることに,自力で気付けていない
 (現実を認識できない.または,誤解している)

o 少し先のことが予想できない

o なんとなくヤバい指示をしてしまったことに薄ら気づくと,ヤバい指示を出した人間をテキトーに別の人間にすり替えて逃げる
 (自ら責任を取らない.別の人間を "裸" にさせて,その人にパレードをさせる.)

o 自らの指示や決定を責任転嫁し,自分の周辺人物にあたり散らす
 (気づいていたのなら教えてくれる "べき" だなどと言い出す)

o 指示間違いや決定間違いを指摘してくれた人を糾弾したり,返り討ちにしたりする

o 過ちに気づくと,いままさに動いていることをブチ壊して,自分だけを安全なところに避難させる

であることが多いです.
こんな人間を「裸の王様」に例えるのは,何か失礼な気がします.


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posted by NOIKE at 22:01 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 憂さバケツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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